バーゼラー レッカリー Basler Leckerli … スイス バーゼル …

ドイツ語で「とっても美味しい!」は、Das ist sehr lecker!

Leckerは「美味しい」を表す言葉です。その語尾にスイスジャーマン(スイスドイツ語)で小さくて可愛らしいものを表す接尾語 li がつけられたLackerli は「小さな美味しいものちゃん」といった表現

「バーゼルの小さな美味しいものちゃん」:バーゼラー レッカリーは、麦粉にたっぷりの蜂蜜、シナモンやナツメグなど各種スパイスや刻んだナッツ類、さらにオレンジやレモンのピール そして特産のさくらんぼ酒:キルシュワッサーも加えて混ぜ合わせた生地を1cmほどの厚みに焼きあげ、アイシングで表面をコーティングしてから、一口大にカットされるスイス バーゼル自慢の郷土菓子です。

🍒『キルシュワッサー』はさくらんぼを発酵させて造られる無色透明な蒸留酒 お菓子作りでは、香り付けに使われます。

卵やバターを含まず、蜂蜜がたっぷり使われるため、食感はしっとりネチッとして、噛む度に複雑な味が染み出して、スパイスの香りが美味しさを引き立てます。コーヒーや紅茶を添えるもよし、「地域で採れる葡萄から作られるスパイスワイン『ヒポクラテス』に浸して食べるのも地元流

抜き型やアイシングの工夫で姿も風味もバリエションが広がって、クリスマスには星型やハート型、動物の型などのレッカリーも登場してシーズンを盛り上げます。

バーゼラー レッカリー誕生物語

14世紀初頭に南ドイツのニュルンベルクからレープクーヘンが伝わると、その製造は修道院とギルドが独占。販売できるのはギルドが認めた職人だけでしたが、17世紀も半ばを過ぎた頃には市民の日常のおやつ菓子になり、18世紀 市民が自由に作り、販売し、食べることができるようになると、従来の生地材料である麦粉・蜂蜜・スパイス類に加えて、砂糖やナッツ類、柑橘類のピール、特産のキルシュなどを加えるバーゼルオリジナルのレシピが生み出されて「レッカリー」と呼ばれるように。その後市民が作り上げた郷土の銘菓として『バーゼラーレッカリー』の呼称が確立されました。

バーゼル watching

バーゼルはスイスの北西端に位置し、フランス、ドイツと国境を接する街 その中心をライン川が流れ、川にかかるミッテレーレ橋は南のイタリアから北のドイツに抜ける唯一の陸路であったため、バーゼルはヨーロッパの河川と陸の交通の要衝として発展 商業都市として大いに盛えました。

現在 街の中心を流れるライン川では、両岸に渡したワイヤーに繋がれた渡し船が行ったり来たり。その南側に広がる旧市街は、築600年を越す家屋が軒を連ね、建物の壁面を飾る彫刻や壁画、意匠が凝らされた噴水など中世の面影がそのまま残り、タイムスリップしたかのような散策が楽しめます。

中世レープクーヘンは馬上槍試合に出かける騎士に思いを寄せる女性が捧げる贈り物でした。…  幻獣=バジリスクが騎士の矢でひと突きにされ、矢先が貫通しています!⇩